1月20日、高津市民館にて第14回溝の口トーストマスターズクラブ例会が開催されました。早くも年度末に向けて忙しい思いをしている会社員の方も多く、それだけに休日に開かれたこの会は、良い息抜きになったようです。
今回もゲストをお迎えし、総勢17名での、チャータークラブに負けない例会となりました
今回から、例会の新しい役割として、「テーブルトピックス論評」を導入することになりました。これは、テーブルトピックスでスピーチを行った話し手一人ひとりに論評を1分/人くらいで行うというものです。外国のクラブではよく取り入れられていますが、日本では武蔵小杉トーストマスターズクラブなど、ごく一部でしか行われていません。
また、溝の口独自の教育ルールとして、「最優秀賞の投票の際、被投票は自分に入った票の数のみ、集計係に聞いて確認できる」ということになりました。自らのスピーチや論評がどれだけ評価が高かったのか、最優秀でなかったとしても、票を入れた人がいるのか? など、自らのパフォーマンスを計る相対的な物差し、あるいはモチベーション向上のツールとして活用していただくのが目的です。今回初めて取り入れてみたところ、「思ったよりも多くて安心した!」などの声が聞かれました。このような試みを次々と行えるのも、新しいクラブの強みです。
今日も前回に続き、スピーチは4本でした。
まずはアイスブレーカー(自己紹介スピーチ)のN田さん。「私の生涯スポーツ」という題で、ウォーキングとN田さんの関わりについてのお話でした。お子さんの一言から始まったウォーキングが、やがては登戸から東京ディズニーランドまで徒歩で10時間かけて歩く経験をされたことなど、みんなにとって共通点の多い話題の中に、あっと驚くストーリーが満載でした。富士山登頂にも成功し、「無理だと思っていたことも、続けることによって達成できた」というお話に、N田さんの一生懸命なお人柄が良く表れているように思いました。
二回目のスピーチとなるY田さんは、「のだめカンタービレ」の漫画がY田さんとご家族の音楽との関わり方に与えた影響について、最初のスピーチに引き続き真摯さを込めて語られました。前回に比べて、さらに自信も増して、スピーチすることを楽しまれていた印象を受けました。Y田さん自身のピアノを弾く姿勢が、「のだめ」の姿勢によって影響を受け、クラシックを聴く姿勢も変わり、さらには小学生の息子さんまで影響を受け、クラシックコンサートを聴いて「かっこいい!」「ラフマニノフの曲っていいね!」という姿に感動した、というお話に、私たちも心動かされました。
本日の最優秀スピーチは、当日キャンセルを受けて急遽例会開始5時間前にスピーチを承諾して下さった、武蔵小杉TMCのH田さんでした。「あなたの水槽は一杯ですか?」という、タイムマネジメントについてのスピーチでした。あるビジネス研修で、先生が水槽に岩石を入れ、「この水槽は一杯ですか?」と聞く。そして小石、砂、水を入れ、「この水槽は一杯ですか?」と問い続けました。 水槽を時間、岩石を一番大事なブロックに例え、優先順位をつけることが大切、という内容で、その過程をとても分かりやすい図を用いながら、あたかも実際の水槽を使って実演するように紹介していきました。 このお話は、『自己プロデュース40の方法』(田中京著、講談社)や、『ザ・ビジョン』 (ケン・ブランチャード,ジェシー・ストーナー著、田辺希久子訳、ダイヤモンド社)などにも紹介されているとのことです。
最後のスピーカー、I間さんは、「笑いを取り入れろ!」という題で、 笑うことが生活に与える様々な良い影響について話されました。日常の生活での人間関係の潤滑油、緊張緩和の手段としてのほか、健康に有効であることが科学的にも実証されているというお話でした。 例えば、糖尿病やがんなどの健康にも有効で、糖尿病の治療にお笑いのビデオを使っている病院もあるそうです。また、 たくさん笑うことによって、血液の流れもよくなり、脳に血が流れ、記憶力まで上がるとのことです。あとで調べてみたところ、中高年の糖尿病の患者に漫才を鑑賞してもらう実験が大学で行われていたり、笑いと健康の関係を医学的に解明する学会が存在するなど、様々な研究が進んでいるそうです。
溝の口トーストマスターズクラブは現在も、笑いが絶えない会ではありますが、今後ももっと笑いの多い、楽しいクラブにしていきたいと感じさせられるスピーチでした。
2月最初の例会では、本日初めて来られたゲストの方が、また次回いらっしゃるとの嬉しいコメントを頂いたほか、他にも数名の方から既にご見学のお問い合わせをいただいております。 次回は入会式の予定もあり、盛会が期待できそうです
(溝の口トーストマスターズクラブ 藤山)